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ご報告が遅くなりましたが、3月11日(金)の第6回目レポートをお届けします。

 

口頭弁論というのは、毎回のことですが、まず被告・原告双方から事前に出されていた準備書面や申立書等を裁判長が確認し、裁判所からの疑問点や確認したい部分を確認し、必要に応じて被告→原告、原告→被告の答弁書や反論書等の〆切日を取り決め、次回の期日を調整して終了、となります。

 

今回、原告から出されていた訴え変更申立書3にさらに変更箇所があり、次回、再提出することとなりました。

 

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被告から出された「会計監査罷免と任期満了についての説明」

被告からの準備書面(5)、『新会則に基づく原告ら罷免等の根拠』についての確認がありました。

 

この書面によると、第70回総会の「新会則」が有効であることを前提とする被告主位的主張に基づき、令和3年2月20日の役員会にて、原告桑原氏を罷免することが役員の過半数(4名)の賛成により可決された、とのこと。

この罷免が有効ではなくとも、(予備的主張により)令和3年331日には「新会則」の規定に基づき新しい会計監査が任命され、令和3年5月30日の第71回定期総会をもって任期満了により会計監査職を解かれている、と書かれてありました。
 (※予備的主張については、「第5回目レポートの説明」をお読みください)

 

また原告渡辺氏については、令和3年5月30日の第71回定期総会をもって任期満了により会計監査職を解かれている、とも書かれてありました。

 

裁判長からの「予備的に第1回臨時総会を開催して、共通の理由なのか、5月30日に任期満了で?11月に役員会で新しい会計監査が選ばれて、桑原さん渡辺さんは地位を失ったのですか?」との問いかけに、被告代理弁護人の山岸純弁護士は「そうです」と答えていました。


共同訴訟的補助参加人からの質問状提出

 

この準備書面(5)に対して、共同訴訟的補助参加人メンバーから「質問があります!」と裁判長に申し立てがありましたが、裁判長から「求釈明書(質問状のようなもの)を用意してください」とのこと。

 

そこで、その後メンバーで相談のうえ、44日に以下の6点についての求釈明書を提出しました。

①原告桑原が罷免された際の役員会議事録と役員体制の公表

②原告渡辺の会計監査任期の確認及び令和2年度会計監査をしなかった理由

③臨時総会の議決権及び委任状行使期間が最短3日しかなかったにもかかわらず74日に配布したと主張する理由

④第1回臨時総会が旧会則に基づく事を事前告知せずに開催した理由

⑤旧会則が正しく記載されていないのに「旧規約の内容を把握している」と主張する理由

⑥ひとつの会則の中で時と場合によって言葉の意味を変えて読む理由

 

次回の口頭弁論での被告からの答弁書が楽しみです。


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今回の裁判では、裁判所から被告原告双方の主張をまとめた一覧表が作られています。(これは異例のことなのだそうです)この一覧表についての確認も行われ、反論や主張補充があればその都度加筆していくようです。

 


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3
30日に仮処分決定認可決定に対する保全抗告について、原決定を取り消す決定が出ていますが、本裁判はまだ続いています。

今後も、裁判傍聴を続け、進捗状況をご報告していきます。よろしくお願いいたします。

 


次回裁判のお知らせ

 

2022年5月17日(火)

午前10時30分 6階610号法廷

お時間と興味のある方、ぜひ傍聴にいらっしゃいませんか?豊洲から有楽町線で「桜田門駅」5番出口から徒歩約3分です。

https://www.courts.go.jp/tokyo/about/syozai/tokyotisai/index.html